正解を追わないから主体的になる

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──“いい子”より“やってみたい子”を育てよう──

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なぜ「正解を追う子」が増えたのか?

近年、子どもたちの多くが「正解を出すこと」に強くこだわるようになってきました。
背景には、失敗のリスクを避けがちな社会環境や、テストや評価中心の教育の影響があります。

家庭でも学校でも、模範的にふるまい、先生や親が喜びそうな行動をとる“いい子”が評価されやすい。
その結果、「やりたいこと」ではなく、「正しそうなこと」「怒られなさそうなこと」を選ぶようになってしまうのです。

でも、それで本当に子どもたちは“学び”を楽しめているのでしょうか?

正解を追うことの“落とし穴”

正解を出すことばかりを意識していると、「本当はどうしたいのか」「なぜそれをやるのか」といった自分の意思が育ちにくくなります。
たとえば、講師に言われた通りにロボットを作る子は、一見よくできているように見えても、そこに“自分なりの工夫”や“気づき”は少ないことがあります。

また、「うまくできない=ダメな自分」と捉えてしまう傾向も生まれやすく、チャレンジを避けるようになってしまいます。
これでは、主体的な学びどころか、やらされ感の強い作業になってしまうのです。

「〇〇したい」を起点にする学びとは?

テディスでは、子どもたちの中にある「なんとなくやってみたい」という気持ちを大切にしています。
Feel度Walk(フィール・ド・ウォーク)では、テーマやゴールを決めずに自由に手を動かすことで、自分だけの問いに出会う体験を重視します。

たとえば、「どうしてこうなるんだろう?」「こんなふうに動かせないかな?」といった純粋な好奇心こそが、思考と試行錯誤のエンジンになります。

講師は「これが正解だよ」とは言いません。
代わりに、「どう思った?」「それでやってみたらどうなる?」と投げかけることで、**子ども自身の“考える力”**を引き出していきます。

「失敗してもいい」から伸びる力

ロボット製作やプログラミングは、最初からうまくいくとは限りません。
だからこそ、「動かない」「思った通りにならない」といった“失敗”は、次の学びにつながる大事な材料なのです。

失敗を通じて、「なぜこうなったのか」「どうすればよくなるか」と考える力が自然と育まれていきます。
仮説を立てて、試して、修正して、また挑戦する。このサイクルこそが**本当の意味での“思考力”**であり、子どもたちにとっての成功体験にもなります。

主体的な学びが育む力

「正解を求める学び」では得られない力が、「主体的な学び」では自然と身についていきます。

  • やり抜く力(GRIT):うまくいかなくても試し続ける粘り強さ
  • 問題解決力・探究心:自分の頭で考え、仮説を立てて行動する力
  • 自己効力感:「自分の工夫で解決できた!」という自信と喜び

これらは受験や進学だけでなく、将来の仕事や人間関係、そして自分自身の人生を切り拓くために欠かせない“生きる力”です。

おわりに:「やってみたい」を応援する学びの場を

テディスでは、「正解を出す」ことよりも、「自分なりに考えて行動する」ことに価値を置いています。
それは、子どもたちの中にある**「〇〇したい!」という気持ち**が、最も大きな成長の原動力になると信じているからです。

子どもたちが安心して失敗し、自分のやってみたいことに夢中になれる環境を、これからも私たちは大切にしていきます。

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