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論理的思考力に基づいた問題解決のステップ ~ 必要な考え方

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現代社会では、論理的思考に基づいた問題解決力がこれまで以上に重要視されています。前回の記事では、その背景と、問題解決力は訓練によって身につけられる力であることを紹介しました。

今回は、子どもが問題解決力を身につけるための基本ステップと、最も大切な「問題発見」のプロセスについて、実際の授業例を交えながら解説します。

問題解決のステップ

問題解決には以下のような基本的な流れがあります:

  • 問題を発見する
  • 解決策を考える
  • 解決策を実行する
  • 結果を検証・必要に応じて修正する

このサイクルを繰り返すことで、実践的な問題解決力が育まれていきます。特に「④結果を検証する」は見落とされがちですが、解決策の妥当性を確認する重要なステップです。

テディスでは、幼児向けクラス(例:ブロック・ビルダーⅡ)からこの4ステップを、子どもたちに意識させずに自然な形で実践的に学びます。レゴを使った創作活動を通じて、子どもたちは自然と問題解決思考に親しんでいきます。

授業実例:「強い風」に立ち向かうキリンの親子

例えば、年中児対象の授業では「レゴ野生動物園」のキリン親子が強風で震えるイラストを見せ、「どうして困っているのか?」を考えさせます。講師は状況説明をしませんが、子どもたちは木々の揺れから「風が強い」、動物の様子から「寒い」などと自分なりに状況を推測します。

このように、子ども自身が状況を観察し、問題を発見することが最初のステップとなります。

なぜ「問題発見」が最も重要なのか?

問題を間違って捉えてしまうと、どれだけ頑張っても誤った解決策しか導けません。逆に、問題が正しく認識できていれば、解決策のアイデアは自然と生まれてきます。

ただし、問題を正しく捉えるには、以下のような思考のクセが邪魔になることがあります。

  • 思い込み(成功体験にとらわれる)
  • 自分の興味ばかりを優先し、他人の意見に耳を傾けない
  • 論理的に考えることが苦手

子どもたちにはまず、最初は「なんとなく」や「直感」からはじめ、成長段階にしたがって、理由を持って考える習慣を育てることが大切です。レゴを使った活動では、仮に間違っていても組み替えることでやり直しができるため、安心して試行錯誤できます。

自分で「なぜそう思ったか」を言語化する

自分の考えの理由をしっかり言葉にする力は、次の修正につながります。講師が正解を教えるのではなく、子ども自身が「なぜ?」を繰り返し、答えに近づいていく。この積み重ねが、本質的な論理的思考力を育てるのです。

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