プログラミング的思考とは?
プログラミング的思考とは?
高度な情報社会を生き抜くためには、テクノロジーを理解し、それを活用する力が必要不可欠です。その一環として注目されるているのが、”プログラミング的思考”です。
プログラミング的思考の定義
プログラミング的思考を一言でいえば、「問題解決のためのアルゴリズムの思考方法」です。ソフトウェアの設計やプログラミングを行う際に求められるスキル、考え方そのもののことを指しています。具体的には、複雑な問題を分割して考えたり、分岐や反復といった指示を並べてタスクを組織立てるといった思考力が必要となります。これは単にプログラミングを行う上でのスキルというよりも、日々の生活や業務における諸々の課題に対する解決手段を模索する際にも活用できる一般的な思考法です。
ちなみに、文部科学省はプログラミング的思考を次のように定義しています。
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、 より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力。
なぜプログラミング的思考が必要なのか
プログラミング的思考が必要とされる理由は、私たちが生活する社会が情報化、デジタル化が進む中で、問題解決のスピードや質を高める必要があるからです。単純な作業だけでなく、複雑な業務も自動化や効率化が求められています。そのためには、プログラミングのように複雑な問題を解く思考法が重要となります。また、AIやIoTが社会をリードする時代になり、プログラムを理解し、適切に利用する力が求められるようになってきているからでしょう。
プログラミング的思考を身につけるメリット
プログラミング的思考を身につけるメリットは大きく2つあります。1つ目は、プロジェクトや課題を効率的に進める力を身につけられることです。問題解決のスキルが身につくことで、課題を正確に理解し、その解決策を洗い出し、それを具体的な行動に移す力が養えます。二つ目のメリットは、ITリテラシーの向上です。今後ますますデジタル化が加速する社会では、プログラミングを理解し使いこなす力が求められます。プログラミング的思考を身につけることで、それらのニーズに対応する力を養うことが可能となります。以上のような理由からプログラミング的思考は、現代社会で生きていくための必須スキルとも言えるでしょう。