ロボット・プログラミングを通した子どもたちの成長
テディスのロボット・サイエンスコースのカリキュラムは。ベーシックⅠ・Ⅱがそれぞれ1年間、アドバンスⅠ・Ⅱがそれぞれ1年間の計4年間、そしてその後はマスターコースへと続きます。
コース | 内容 |
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ベーシックⅠ | 自分で判断して動く自律型ロボットの制作を通して、モーターやセンサーの制御など、ロボットプログラミングの基本を学びます。 |
ベーシックⅡ | ベーシックⅠでの基礎を元に、条件分岐(スイッチ)やマルチタスク、様々なループやロボット間通信など発展的なプログラミングを学びます。 |
アドバンスⅠ | アドバンスⅠ世界的なロボットコンテスト「ロボカップジュニア」のサッカー、レスキューLineを題材に、センサーの拡張を図り、タイマーや変数を使った制御を取り入れ、より高度なプログラミング制御を学びます。 |
アドバンスⅡ | 世界的なロボットコンテスト「ロボカップジュニア」レスキューLineを題材に、変数や演算、論理など、より精密な制御方法を学びます。後半は、Python言語プログラミングの基礎を学びます。 |
マスター | Arduinoの使い方やC++言語に似たArduino言語によるプログラミングを習得してEV3とマイコンのシリアル通信と共に、基本的な電子工作 を学んでセンサーの自作を行い、ロボットのセンサーの数を拡張することを学びます。 |
答えが一つではない課題に挑戦
テディスの課題は答えが一つではないようにデザインされています。例えば、一番最初に学ぶモーター制御のチャレンジ課題では、ゴールまで辿り着くためのルートは決まった道を通るのではなく、ルート、考え方は複数存在します。したがって、生徒によって課題クリアの戦略は異なります。また、プログラムもゼロから自分でつくるため、一人一人異なるものとなります。
目的を達成するためであれば、様々な方法で試行錯誤しながら少しでもゴールに近づく、その過程に学びがあると考えているからです。また、生徒のやりたい方法、考え方を尊重し、一人一人対応が異なりますので、講師はロボット・プログラミングの知識だけでなく、指導スキルも求められます。
ハードウェア(ロボット機体)も答えは一つではありませんので、ステップアップするにしたがって見本通りという訳にはいかなくなります。ミッションクリアのためにロボットに求められることは全員で一緒に考え話し合いますが、結果として個性豊かなオリジナルのロボットへと仕上がります。
ロボコンに挑戦!
学んだことを生かしてロボコン(ロボットコンテスト)に挑戦します(参加するかどうかは任意)。ここでも目的は生徒によって異なります。勝ち負けにこだわって頑張る生徒、人とは異なる方法でミッションをクリアすることにこだわる生徒、ロボコンに参加してそこでの交流を楽しむ生徒、ロボコンの位置づけは生徒それぞれです。私たちは、生徒がそれぞれの目標にしたがって学び成長する環境を整えるだけです。
ロボット制作・プログラミングを通して学んでほしいこと
せっかくロボット・プログラミング教室に通っているのですから、ロボット制作・プログラミングの知識を身につけてほしいのはもちろんですが、それは一番に優先されることではありません。また、ロボコン出場も上位入賞が目的ではありません。日々の授業やイベント、ロボコン出場などを通じて、まずは好奇心と探究心を温めながら、主体的に試行錯誤して学ぶ学び方を身につけてほしいと考えています。
これらは、実社会で最も必要とされる力でもあります。テディスの卒業生が、テディスでの活動でいろいろと悩み考えながらオリジナルのロボット開発をしたことが自信となり、自分の軸になってもらえたら、こんなうれしいことはありません。生徒たちのちょっとした変化や成長が私たちの日々のモチベーションとなってます。