昨年販売終了となったレゴマインドストームEV3。
販売は終了したものの、ロボコンの世界ではまだ現役と言ってよいでしょう。そんなEV3をビジュアルプログラミングのEV3ソフトウェアでなく、Pythonでもプログラミングすることができます。細かいところでは、レゴ公認のMicropythonと、Python、この2つ方法が一般的でしょう。
Pythonについて
Pythonは、初心者にも扱いやすい言語と言われている一方で、Google・Yahooなどの企業でも利用されたり、今話題の「人工知能(AI)」や「Web開発」、「教育の分野」など広い分野で使われている言語です。最近では、ロボット教材の多くがPythonに対応してきていることもあってロボコン出場者の中でも人気となっています。
EV3をPythonでプログラミングする方法としては、ev3devからダウンロードしたファイルをmicroDカードへ書き込み、microSDカードからEV3を起動するようにします(レゴエデュケーション公認のものは、ev3devのものと同じようです)。ちなみに、MicroPythonは、Python 3をベースにマイクロコントローラーで動作させるために最適化(簡略化)されたものです。EV3で使用する場合、若干の機能差はありますがMicroPythonの方が少し動作が速いようです。
(Micro)Pthonの導入方法
(Micro)PythonでEV3の開発環境を構築する手順は、おおまかに以下のようになります。
- 必要なものを揃える
- PC環境の準備
- EV3の準備
1.必要なものを揃える
MicroPythonでのプログラミング環境導入に必要なものは以下になります。
- microSDメモリカード(SDHC 4GB~32GB)
- SDメモリカードリーダー/ライター
2.PC環境の準備
プログラミングはVisual Studio Codeで拡張機能をインストールして行います。
- Visual Studio Codeをこちらからダウンロードしてインストールします。
- Visual Studio Codeの拡張機能をインストールします。MicroPythonの場合は、LEGO® MINDSTORMS® EV3 MicroPython、Pythonの場合はev3dev-browserとなります。
- 日本語化の各緒機能「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」もインストールしておくと使いやすいでしょう。
3.EV3の準備
マイクロSDカードを使用して起動ディスクを作成し、マイクロSDカードからEV3を起動できるようにします。
- EV3 MicroPython imageをダウンロードします。MictoPythoの場合は、レゴエデュケーションのサイトから「ev3micropythonv200sdcardimage.zip」を、ev3devのPythonはev3devのサイトから「ev3dev-stretch-ev3-generic-2020-04-10.zip」をダウンロードします。
- EtcherなどのマイクロSD カード書き込みツールをダウンロードし、先にダウンロードしたイメージファイルを書き込みます。
- マイクロSDカードをEV3のマイクロSDカードスロットに挿入して電源を入れます(起動には少し時間がかかります)。
これでEV3を(Micro)Pythonでプログラムする準備が完了しました。準備に必要なダウンロードファイルは無償ですので、microSDカードさえ準備すればすぐに、今人気のPythonでEV3をプログラミングすることができます。ぜひ、チャレンジしてみてください。