教育一般

協働する力~グループで問題を解決する!

一人でできることには限界があり、周囲の人たちと協力しながら問題を解決していく力が求められます。実際、企業のリーダーたちは、社員の能力を評価する際に重要視しているものとして、第一にチームワーク、そして問題解決力、コミュニケーション力、思考力などを挙げています。複雑な問題が溢れ、多様な価値観が混在するグローバル時代を生き抜く上で、協働して問題解決する力は不可欠なスキルと言えます。

グループで作業することは、一人で黙々と作業するのとは一味違って楽しいものですが、一人ではないからこそ起こる問題が潜んでいます。たとえば、日本人の得意な「空気を読む」ことは、集団全体の思考を停止させてしまうこともあります。また、意見が衝突したり、遠慮してしまったり、他人任せになってしまったり、情報共有がうまきできなかったり・・・協働作業は大人にとっても簡単なものではありません。

子どもたちも、自分の思うようにいかずにフラストレーションを感じ、一人作業の方が楽に感じることもあるでしょう。しかし、幼少期から、他者と協力して一人では困難な問題を解決する楽しさを体験することはとても有意義であり、社会に出てからも役立つ多くのことを学ぶことができます。また、グループの一員として受け入れられることは、子どもたちに自信や自己肯定感を与えます。

テディスは、少人数制グループ授業を実践し、一人ひとりの個性を尊重しながら、グループで話し合ったり、協力して作品を制作したり、グループで問題解決アクティビティに取り組んだりもします。協働作業では、一人では不可能なものを制作する楽しさを感じてもらうことが第一です。自分の考えを伝えたり、相手の考えを聞き理解したり、話し合いの中で意見の衝突も体験します。折衷案で妥協してしまい、失敗することもあるかもしれません。意見をぶつけ合う中で、一人では到底思いつかないような解決策を見い出すこともあるでしょう。私たちは、子どもたちの協働作業をより良い方向に導き、「協働する力」を育てていきたいと考えています。