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プログラミング学習で挫折しないためには?

新しく習い事を始めるときに考えることの一つに、「本当に続けられるものであるのかどうか」といった不安や心配があることでしょう。今回は、これまでに多くの子どもたちがロボット制作やプログラミングを学ぶ様子を見て来た経験から、途中で挫折してしまわないためのポイントを整理してみました。

挫折の原因

プログラミング学習での挫折は、様々な原因から生じます。
まず、理解不足(分からない)が挫折の最も大きな原因となることが多いでしょう。学習者が学習している内容を完全に理解できない場合、混乱し、圧倒された気分になることがあります。また、課題に挑戦する際、思うような結果が得られなかったり、何度か修正をしても改善が見られない場合も、挫折の原因となります。新しいことを習得するには困難は付き物ですが、挫折感は、学習の継続を困難にしてしまう大きな原因となります。

挫折を防ぐためのポイント

挫折感を与えないためには、学習する要素の基本事項をしっかり押さえた上で、実際にプログラムを作ってみることが必要です。自分で作ることなしにプログラミングを習得することはできません。基本事項を理解するためには、分かりやすい例で概念をしっかりと理解することが必要です。そして、子どもが負担を感じないように、レベル・成長に合わせた課題に取り組むことも重要です。生徒が目の前の課題を確実に理解・習得することで、子どもたちは自信を持ち、フラストレーションをためずに、次の課題に挑戦することができるようになります。

大人(指導者や保護者)の関わり

子どもがプログラミングを学ぶ上で、周囲の大人(指導者や保護者など)の協力は非常に重要です。子どもが困難にぶつかったときや、くじけそうになったとき、周囲の大人が励ましてあげることで、子どものやる気がアップします。お子さまの年齢によっては、大人が子供たちの活動をサポートしてあげたり、理解をサポートしたりと、さまざまな形でお子さまの学びサポートすることができます。敢えて大人も分からないふりをしたり、子どもと一緒に問題を解決することを楽しむことは、子どもたちにプラスの影響を与えるでしょう。注意しなくてはいけないのは、安易に答えを教えてしまったり、過干渉となることです。

まとめ

プログラミングの学習では、基本的な概念を理解した上で、実際に自分でプログラムを作ってみることが重要です。また、指導者は、コンセプトを十分に説明し、適切な難易度の課題を与える必要があります。最後に、子どもたちが学習を始める際には、周囲の大人(指導者保護者)が関わり、適切にサポートすることが望ましいでしょう。このようにして、子どもたちはプログラミングを学ぶ際に、挫折を感じずに目標を達成することができるのです。

おわりに

新しいスキルを学ぶことは、子どもにとって(誰であっても)困難な取り組みです。しかし、指導者と保護者の適切な関与があれば、子どもたちはプログラミングへの理解を深め、やがてプログラミングに熱中するようになります。この記事で紹介した、基本を確実に理解する、適切な難易度の課題を与える、大人(指導者や保護者)の関与を維持する、などによって、子どもたちは問題やフラストレーションに遭遇して挫折してしまうる可能性をぐっと減らすことができるのです。

タッチセンサーについて最初に学ぶ授業を例に、テディスの授業がどのように進められるかを見てみましょう。

最初に、「ロボットは前進し、壁に当たったらロボットは停止する」プログラムをクラス全員で一緒に作ります。

プログラム例

これを、「ロボットは前進し、壁に当たったらロボットはモーター1回転分バックする」プログラムに変えてみます。さらに、それを永久に繰り返すプログラムに改良します。ここまでクラス全員で一緒に説明しながら取り組み、基本的な事項をしっかりと理解してもらいます。

そして、学んだ事項を活かして、まずは簡単な課題にチャレンジします。課題をクリアすると、少し難易度の高い課題にチャレンジします。徐々に難易度の上がる課題に順番に取り組むことで、簡単な課題で基本的事項の理解を確実にしながら自信を持ってもらい、難易度を上げながらより理解を深め、達成感を得ます。